ジョグナ・アガルタ

婚約者(♂)と別れ、元カノ(♀)と復縁しました。
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禁煙ゲーム (復活愛13)
私:「サーフだってば!」

ハ:「いや、絶対CR-V」

私:「・・・・・・じゃあ、間違ってたらどうする?」

ハ:「絶対間違えてない」

私:「じゃあ間違えてたら帰るまで禁煙ね」

ハ:「いいよ。じゃあ自分が間違えてたらどうする?」

私:「ビール飲んでいいよ。帰り私が運転する」

ハ:「おっしゃ!」

出発早々、ヒトミが事故で潰した車で賭けになった。
メールで確認した結果は、私の勝ち。

私:「ほらねー!」

ハ:「マジでかー・・・・・・最後に一本、いい?」

私:「ダメでーす。もう始まってまーす」

本気でがっかりしているハニーが面白い。
そうこうしているうちに目当てのレストランに着いた。

店員:「お煙草お吸いになられますか?」

私:「はい」

驚いた顔でハニーがテーブルの向かいの席に着く。

私:「食前と食後に一本だけならいいよ」

ハ:「あざーっす!」

食事は楽しく取りたい。
テーブルの端に灰皿を置き、ハニーは満面の笑顔で煙草をくゆらせ始めた。
カルボナーラの評判は上々で、ハニーは美味しそうに頬張っている。
ペペロンチーノを頼んだ私は、内心失敗したと思っていた。
ストレスでやられた胃にはたっぷりのオリーブオイルと鷹の爪は痛かった。
しかし残しては行儀が悪いと、水で流し込むようにして完食。

ハ:「じゃあ行こうか」

言うが早いか、ハニーは伝票を持つとさっさとレジへ向かってしまった。

私:「待って! 私が払う」

ハ:「いいよ。もう払ったし」

レシートを丸めてポケットに突っ込み店のドアを開けて待ってくれるハニーを追いかける。

私:「でも車出してもらってるし!」

助手席に座った私に、ハニーは飄々として言った。

ハ:「じゃあ、今度払ってよ」

今度?
今度って?
また遊ぶってこと?

私:「・・・・・・分かった。ごちそうさまです」

ハ:「うん」

エンジンをかけた車が、素早く国道の流れに入る。
ハニーは運転が上手い。
駐車する時も切り返し無しのバック一発で停めた。
そういえば、昔から駐車上手かったな。

ハ:「まだ時間大丈夫?」

聞かれてフロントにあるデジタル時計を見ると、間もなく21時になろうとしている。

私:「うん、大丈夫だよ」

ハ:「じゃあちょっとドライブしようか」

私:「いいの? 帰るの遅くなるよ?」

ハ:「いいよ。だってドライブ好きなんだろ?」

私:「うん。え、なんで知ってるの?」

ハ:「メールに書いてたじゃん(笑)」

メールのちょっとした内容を覚えていてくれた事が嬉しかった。

私:「でもいいの?」

ハ:「何が?」

私:「禁煙ゲーム続行だよ?」

ハ:「うっ・・・・・・ネロは優しいから吸わせてくれる!」

私:「どうかなぁ~?」

強がっている横顔が可愛くて、思わず笑ってしまった。
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教えて、タチさん!
素朴な疑問。

タチさんはエッチの時、どうして服を脱がないのですか?


匿名でも非公開でもいいので、コメント頂けると嬉しいです。


そしてネコさん。

「うちもなの~」って同意から、

「こうやって脱がすのよ!」って武勇伝までお待ちしております。

[教えて、タチさん!]の続きを読む
出雲大社の巻 (連休旅行記)
爆睡しているハニーを横目に車を走らせること7時間。
ついに出雲大社の駐車場に着いた。
島根は毎年来ているから道は分かるのだが、近くまで来て念のため入れたカーナビが悪かった。
カーナビセットした途端、道に迷いましたから(怒)
そんなこんなで駐車場に車を停めるも、寝る時間は無く。
トイレで着替えて顔洗って慌てて受付に並ぶ。
そう、今回の旅の目的。

60年に一度の出雲大社本殿特別参拝の受付へ!

ハニーはこの日のために黒ズボンを新調してくれたのだ。
神社なんて興味無いくせに。(ワタクシ大好きですv)
並ぶの嫌いなくせに。
ごめんよ、ハニー(涙)
ありがとう、ハニー(泣)
後で出雲蕎麦おごるよ。(本当におごりました、五色割子)

参拝自体は15分程で終わり、その後境内を散策。
社務所にたくさんのお守りが並んでいる。

私:「何かお守り買う? 縁結びはもうあるからいらないよね」

ハニーは私の腹を一瞥するとニヤリと笑って、

ハ:「安産祈願とか、買わなくて大丈夫?」


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・・・


私:「そーだねー! 教えてくれてありがとー!
   買ってくるわー!」


ハ:「ごめんて! ごめんごめんごめんごめんごめん!」

巫女さんにダッシュしようとした私をハニーが必死で抱きとめる。
謝るくらいなら言うなや!

場所は移って神楽殿。
ここには太く巨大な注連縄が飾られている。
それでこの注連縄のふさふさ部分には硬貨がたくさん刺さっている。
そりゃあね、やるしかないでしょう!
私は奇跡的に一発で的中!!
ハニーは・・・・・・がんばれー。
なかなか刺さらなくて焦るハニーをニヤニヤしながら見てました。
二人してデジカメ忘れたのが無念・・・・・・

なんとか刺さったものの汗だくになったハニー。
手水舎の水を指差し、

ハ:「顔洗ったら恥ずかしい?」

私:「大丈夫だよ。冷たいし気持ちよさそうだね」

ハニーは流れ落ちる水を両手で受けるとバシャバシャと顔を洗い始めた。

前髪から垂れる雫が陽の光を受けて輝く。

鼻筋を通り、顎を伝い滴り落ちていく清水。

振り返った睫にきらめく水滴すら愛おしい。


そして私はいとおかしい orz


出雲蕎麦を食べて駐車場を出ると、道路は大渋滞でした。
ハニー、びびりまくり。
普段はとってものんびりとした出雲の風景も何だか無機質に見えました。
本当は島根ワイナリーとか八重垣神社とか松江城とか観光する予定でしたが、
これではどこへ行っても大変だろうというわけで、一路広島へ向かいました。
「お久しぶりです」 (復活愛12)
この日私は同僚にニヤニヤされるほど気合を入れていた。
普段はファンデに眉を描くくらいだが、今日はアイシャドウにチークにとフルメイク。
笑われるのも無理はない。
こんなにオシャレするのはいつぶりだろう。
タケルの前では久しく着飾っていなかったから。

携帯電話を握り締め、待ち合わせ場所に立つ。
そこは駅の裏手で車の往来も激しい。
ハニーの車の車種を聞いてはいたが、どんな形かおぼろにしか分からない。
黒い車が止まる度に、心臓が跳ね上がった。
やがて、一台の黒のRV車が目の前に止まった。

コレだ。

と思ったが、私は動かなかった。
近寄っていって人違いだったら恥ずかしいし、着いたなら連絡をくれるかもしれない。
運転席は見えるが、視力が悪い私には顔がぼやけてよく分からない。
なんか、手を振っているようにも見えるが、・・・・・・行ってみるか?
一歩近づくごとに相手の顔がはっきり見えてくる。

目深にかぶった帽子。

白い肌。

茶色い髪。

垂れた瞳。

ハニーだ。

私は窓越しに頭を下げた。

私:「お久しぶりです」

ハ:「あ、ども。お久しぶりです」

ハニーもはにかんだ笑みを浮かべながら会釈する。

私:「お邪魔してもいいですか?」

ハ:「あ、どぞどぞ」

私:「お邪魔します」

ドアを開けて乗り込もうとして、躓いた。
座席が高い・・・・・・
よじのぼるようにして助手席に収まる。
GReeeeNを流しながら、ゆっくりと車が滑り出す。

私:「着いたら連絡くれるかと思った」

ハ:「いや、目の前だし! 手振っただろ?」

私:「すぐ気づいた?」

ハ:「うん、すぐ分かったよ。全然変わってないし」

私:「変わってない・・・・・・成長してないってことか。ショックだわ」

大げさに落ち込んで見せた私に、ハニーは素でうろたえた。

ハ:「違うって! 良い意味で変わってないってこと!」

そう言うハニーは昔と比べて少し丸くなっていた。

雰囲気と、

顔が・・・・・・

やはり10年近く経つと人は変わる。
懐かしさで胸がいっぱいになった。
同時に、久々の同窓会で初恋の人に会ったような気恥ずかしさがあった。
この時素直に10年も会えずにいたことを感謝した。
早すぎても遅すぎても、このゆったりとした再会は無かったかもしれない。

ハ:「どこ行こうか?」

私:「お腹空いた? 何が食べたい?」

ハ:「なんでもいいけど・・・・・・そうだな、カルボナーラとか」

私:「パスタの美味しい店知ってるけど、ちょっと遠いんだよね」

ハ:「いいよ、そこに行こう。どう行ったらいい?」

私:「いや、私の家よりまだ南だからかなり遠いよ?」

ハ:「いいよ。帰り家まで送るつもりだし」

私:「あ、ありがとうございます」

頭を下げる私に、ハニーも笑いながら頭を下げた。

ハ:「いえいえ。こちらこそ」

嬉しかった。
たぶん駅近辺のお店でご飯食べて、すぐにバイバイだと思っていたから。
少なくとも、ハニーは私に幻滅した&早く帰りたい、ってことはない、ってことだよね?
心構え (復活愛11)
西日の射す電車に揺られていると鞄の中で携帯が震えた。
見ると、ハニーからのメールだった。

ハ:『お疲れ様です! この前は変な電話してゴメン』

変な電話って、自覚あるんだ(笑)

私:「いえいえ。こちらこそお誘い断ってばかりでごめんね」

ハ:『ほんとふられてばっかりだね!
   今度の金曜か土曜に飲み会しようかと思ったんだけど、ヒトミ予定あるって』

私:「聞いてくれてありがとう。残念だな~。じゃあ、また来週?」

ハ:『来週は自分が夜勤なんだよ・・・』

タイミング合わないな~
縁が無いってことなのかな。
諦めかけの気分で本文をスクロールする。

ハ:『ヒトミがいないと嫌? 良かったら二人でご飯でも行きませんか?』

キターーーー!!!!

私:「喜んで。いつにしようか?」

ハ:『明日は? 予定ある?』

私:「大丈夫だよ。待ち合わせどこにしようか? そっちの駅まで行こうか?」

ハ:『いや、迎えに行くよ。黒のRVだけど』

私:「ホントに?ドライブ好きだから嬉しい!」

ハ:『それは良かった。じゃあまた明日』

私:「はい、また明日」

こうして数年ぶりの再会の日は決まった。
電話を切ってからずっと、私は繰り返し自分に言い聞かせていた。

明日会うハニーは昔のハニーとは別人。

勘違いして昔の想いを重ねてはいけない。

新しく知り合う一人の人として会う。

10年経てば良くも悪くも人は変わる。
今のハニーをそのまま受け入れたかった。


この日、
体をボディスクラブで磨きあげ、
髪にはスペシャルヘアパックをほどこし、
深夜に及ぶまで鏡の前でファッションショーを行ったのは、ここだけの話。
で、翌朝できたクマに昨夜の夜更かしを呪ったのは後の祭。
旅立ちの夜(連休旅行記)
※ノロケ全開です。我ながらキモいです。苦手な方は回れ右。


軽く夕飯を取り、愛車をとばして仕事帰りのハニーを迎えに行った。
助手席に乗り込んできたハニーを見て、私は固まった。

長い足を包む黒のパンツ。

けだるげに着崩した黒のシャツ。

シャープな黒縁メガネ。

白い肌に

乱れた茶色の短髪。

風呂上りなのだろう、シャンプーの爽やかな匂いが鼻腔をくすぐる。

かっこいい。

やばい、緊張してきた。
なんでズボンなんだよ。
いつもジーパンのくせに!(←ジーパンだと出雲大社に入れないから。私が言った)
その緊張を悟られないようにハニーに話題を振る。

私:「髪、どうしたの?」

ハ:「うっとうしかったから朝切ってきた」

私:「そうなんだ。さっぱりしたね。似合ってる」

ハ:「うん」

嬉しそうにハニーがはにかむ。

笑うな。

頼むからこっち見て笑うなーー!!!

萌え死んでもよかですか?

ダメだ、死んだら他の人に盗られる!

っていうかさー、

いい年してさー、

恋人相手にさー、

こんなに萌え萌えなのってさー、

キモくなーい?

仕方ないじゃん、かっこいいんだもん!!(号泣)

でもね、ハニーに悟られたら負けなのよ。

言葉攻めだけじゃすまないわ。

手出しできないのをいいことに、あんな事やこんな事までされちゃうわ。

それで運転がぶれたら、

「ごめん」

とか慌てた顔で言っちゃうんだぜ。

そんな顔がまた可愛いんだぜ。

あぁ、煙草を吸う少し不機嫌な横顔もセクシー・・・・・・



・・・・・・全然旅行記になってないじゃん。
単なるハニー萌え日記じゃんorz
徹夜で運転でナチュラル・ハイ入ってるから許して。
予定は未定 (復活愛10)
夕食後、今でテレビを見ていると母が話しかけてきた。

母:「その後結婚の話はどうなってるの?」

ついに来たか。
一ヶ月近く静観してくれた親心に感謝すべきかもしれない。

私:「うん、まだ貯金もあんまり貯まってないし。
   彼氏が春から何ヶ月か県外に研修に行くかもしれないから、詳しい話は決まってない」

母:「それなら尚更早く話を進めないといけないんじゃないの?」

私:「うん・・・・・・秋くらいに戻ってくる予定だから、行く前に予定立てて帰ってきてから式上げようかって話は出てる」

母:「あちらの親御さんは何て言ってるの?」

私:「聞いてない。あ、でも彼氏と披露宴はしたくないって話は合ってる」

母:「披露宴しないでどうするの!?」

私:「苦手なんだよ、あぁいう派手な雰囲気。すごくお金かかるし。
   それなら親族で食事会して新婚旅行海外に行きたい」

母:「・・・・・・お母さんは披露宴した方がいいと思うけどね。一生に一度の思い出になるし」

私:「一度じゃない人もいるけどね(笑)」

母:「まぁ、その時はその時よ」

親を落胆させたくない。
タケルに悪い印象を持たれたくない。
その一心で私はタケルとの雑談から予定を作り上げた。

何も聞いてこない父。

もの言いたげな母。

人任せのタケル。

私は自分の居場所を見失いかけていた。
いってきます!
みなさん、こんにちは。
いつもご来訪ありがとうございます。

連休初日ですね。
みなさま如何お過ごしですか?
私は今から旅に出ます。
もちろんハニーと一緒に。
今回は島根に行って広島に泊まって帰ってくる予定です。
もちろん愛車と一緒に。

それでは皆様、良い連休を~


P.S. ってなわけでコメントのお返しが連休明けになります。
   大変申し訳ございません。
「会いたい・・・・・・」 (復活愛 9)
ファーストコンタクトから、ぱたりと連絡は途絶えた。
他愛ないメールを交わすほど親しくはないし、当然といえば当然かもしれない。
こちらからメールしようにもきっかけもない。
どうしようか迷っているうちに一週間が過ぎた。

タケルは休日出勤で仕事。
夕食後、親とは何となくいづらくて私は部屋でマンガを読んでいた。
ベッドに寝転がっていると、枕元で充電中の携帯が震えた。
タケルの仕事が終わったのだろうか?
液晶画面を確認してみると

『着信:090-++++-++++』

誰だろう?
考えようとして、私は一気にひらめき慌てて携帯を取った。

私:「もしもし?」

『もしもし? お久しぶりです』

その声は紛れも無くハニーだった。
あいかわらずの低音ボイス。
少しもったりとしたしゃべり方が懐かしい。

ハ:『今家?』

私:「うん、家だよ。急に電話来るからびっくりしたよ!」

ハ:『アハハハ。すまんね。何してたの?』

私:「部屋片付けてたんだけど、いつの間にかマンガ読んでた」

ハ:『ああ、自分もそれなる。もう夕飯食べた?』

私:「うん。だってもうすぐ10時だよ?(笑)」

ハ:『そうだよね。・・・・・・あ、結婚おめでとうございます』

胸がズキンとした。
でもその痛みはすぐに安堵に変わった。
黙ったままなのは気が引けるし、かといって言うタイミングもつかめない。

私:「ありがとうございます。っていっても婚約もしてないんだけどね~」

ハ:『そうなの?』

私:「うん。話が出てるだけ。ヒトミに聞かなかった?」

ハ:『いや、聞いてない』

話しながらハニーの声が熱っぽく少し舌足らずなのに気づいた。

私:「お酒飲んでる?」

ハ:『少しね』

私:「晩酌ですか~。今日も一日お疲れ様です」

ハ:『あ、どもども』

沈黙が落ちる。
ハニーの背後から賑やかな声が聞こえる。もしかして外にいるのか?
それなら電話切った方が良いんではないかと、切り出そうとしたその時、

ハ:『今から会えない?』

私:「・・・・・・はい?」

ハ:『ちょっと、会いたいかなあ~って思って』

はいーーー!?!?!?!?
何この急展開!?
会いたいって?
酔いちくれのたわごとよね?
私は動揺を悟られないよう笑いながら切り替えした。

私:「この時間からはちょっと無理かな~。ほら、私って箱入りですから」

ハ:『そっか・・・・・・そうだよね・・・・・・』

いや、突っ込めや!
酒を飲んでいるハニーが運転して家まで来るのは不可能。
電車でハニーの所まで行ったら間違いなく終電を逃す。
かといって車で向かうには親が心配する。

私:「もうちょっと早く誘ってくれたら行けたんだけどね」

ハ:『うん・・・・・・』

私:「なに? そんなに私に会いたかったの?(笑)」

ハ:『う~・・・・・・ん』

う~ん、て待てや、コラ!
酔っ払いのハニーは突っ込みどころが満載すぎる。
からかわれているのだろうか?

私:「ちょっと、切りますわよ?」

ハ:『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとだけでも無理?』

思わず言葉に詰まる。
再び時計を見た。もう10時を過ぎている。

私:「ごめんね。ちょっと無理かな」

ハ:『そっか・・・・・・急にごめん』

私:「こっちこそごめんね。また誘って」

ハ:『うん。じゃあ、また」

私:「うん、電話ありがとう。またね」


電話を切ってから、激しく後悔をしたのは言うまでも無い。
二人で夜明けを迎えてみないか?
今朝はふらふらと目覚めて
鉄剤と栄養剤をスポーツ飲料で流し込んで、
コーヒーを飲み下して、
家を出た。

寝不足がこんなにくるとは思わなかった。

歳か、夏バテのせいか・・・・・・


なぜ寝不足になったのかというと、それは一通のメールから始まった。
仕事帰りのハニーといつものようにメールをしていると、

ハ:『いまから電話してもいい?』

おや、珍しい。
お互い実家暮らしの電話が苦手な人種なので電話はめったにしない。
昨夜、私にフラれる夢を見たそうだから寂しくなったか?
電話をかけ、声のぬくもりに安堵し、他愛無い会話をしていると、

ハ:『じゃあ、今から迎え行くから』

待てぇい!

どういった脈絡?
っていうか、もうすぐ日付変わるよ?
まだ地元でしょ?
ここまで何時間かかると思ってるの?

ハ:『家出れない?』

出れないことはないけどさ、ハニー寝る時間無くなるよ?

ハ:『明日昼出勤だから大丈夫』

でもガソリン代も高いし、夜遅いから危ないよ?

ハ:『浮気だー!』

はい?

ハ:『今浮気してるから会えないんだー!!』

はいはい。

ハ:『浮気が本気になって捨てられるんだ!あの夢は予知夢だったんだ・・・・・・』

すごいねー、エスパーだねー。びっくりだねー。

ハ:『・・・・・・』

そんなに会いたいの?

ハ:『会いたい』

どんと来い。

ハ:『どんと行く!』

こやつ、1時間で来やがった・・・・・・(普通2時間以上かかります)

合流してお気に入りのうどん食べに行って、車でイチャコラしていると、
すぐに新聞屋さんの配達時間がやってきた。
もう帰らないと父が起きてしまう。
おら、離れろ! 帰るぞ!!

ハ:「分かった。寝ようねー」

起き上がった私の体を腕枕しながら押し倒す。

いやんv

とか言ってる場合じゃない! ホントにやばいって!

ハ:「そうだねー。寝不足はお肌にやばいねー。寝ようねー」

アナタ、ニホンゴ、ワカリマスカ?

ハ:「わっかりませーん」

あのね、父ちゃんにバレたら夜間外出禁止になるかもよ? 古い人だから。

ハ:「じゃあ、ネロの部屋で一緒に寝よう!」

・・・・・・それは無理なの分かってるでしょう?

珍しく駄々をこねるハニーを宥めすかし何とか実家に送り届けてもらう。
一目散にベッドに滑り込んだ数分後、父の目覚める物音が扉の向こうからした。
あっぶねぇ~。


それにしても、いつになくベタ甘モードだったな。
なんか、恋人っていうより、

大型犬(ゴールデンレトリーバー)をあやしてる気分だった・・・・・・
腹と海
基本、腹筋が無いんですの、ワタクシ。

ですので、食べるとまんま腹が出っ張りますの、ワタクシ。

しかも、お通じの方もあんまりですの、ワタクシ。

イコール、腹が出っ放しですの、ワタクシ。


これじゃイカーン!!


とりあえず、おなかウォーカー履いて腰回しとくか。
とりあえず、バトックスブラ履いて骨盤矯正しとくか。

とかやってたら、夏バテで食欲ガタ落ち。



ハ:『今日の夜は何食べた?』

私:「力水(炭酸飲料)」

ハ:『ダメじゃん! 昼もスープだけだっただろ!
   ちゃんと食べないと夏バテ直らないよ!』

私:「明日からちゃんと食べる。
   このままだとお腹引っ込んでいいかもね」

ハ:『お腹出てないから。ちゃんと食べなさい』

私:「出てるよ! 引っ込んだら海行こうね」

ハ:『海とか行かなくてもいいじゃん。全然お腹出てないよ』

海とか?

海とかっておっしゃいました?

海生まれ山育ちの私になんてことを!!

私:「そろそろ外で水着着たら石投げられる歳になるんだよ?
   今のうちに行っておきたいもん!」

ハ:『投げられないって(笑)

   じゃあさ、ホテルで着たらよくない?


・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


私:「・・・・・・それ、ただのコスプレ」
ファーストコンタクト (復活愛 8)
電話を切ってからまるで落ち着かなかった。
いつ携帯がなるか、
もしかして鳴った?
いや、鳴っていない。

タ:「なんか、携帯ばっかり気にしてるね」

私:「あぁ、最近すぐに電源落ちるから怖くって」

鈍感なタケルに指摘されるくらい、繰り返し携帯を確認していた。
電話が鳴らないまま時間は過ぎ、私達は古本屋に来ていた。
タケルから離れ、お目当ての作家のコーナーを探す。
その作家は最近地味に人気で古本も売れているせいか、在庫も少ない。
そのせいで棚を見つけるのに手間取った。
せっかく見つけた棚にも名札がささっているだけで本は無い。
落胆しかけたその時、

バッグの中で携帯が震えた。

私は慌てて携帯を取り出すとメールを開いた。

『件名:ハニーです。
 本文:こんばんはお久しぶりです。
    いきなりメールしてごめんね。今度一緒に飲みましょう

キターーーー!!!!

震える両手で携帯を持ったまま、私は何度もそのメールを読み返した。
どうしよう。
何て返そうか。
いや、すぐに返したら待ち構えてたみたい?
じゃあ、明日の朝にでも返そうか?
一度、携帯をたたみバッグに直す。
再び棚に目をやるが、文字が理解できない。
何度も同じ段を行ったり来たりしてしまう。
ひどく挙動不審だった。

でも、せっかくメールをくれたのに無視したと思われたら?

それに今さら駆け引きとか必要無くね?

私は携帯を取り出した。

私:「メールありがとう。いつもタイミング悪くてごめんね飲み会楽しみにしてます
   一応携帯番号は090-****-****です」

返事はすぐに返ってきた。

ハ:『うん、また誘うのでヨロシク。仕事は土日が休み?』

私:「土日祝が休みだよ。平日は残業無しの定時上がりです」

ハ:『飲むなら土曜か祝日の前がいいよね?』

あ、ちゃんと誘ってくれるつもりなのかも。

私:「その方がありがたいかな。でも日曜日でも大丈夫よ」

ハ:『今まだ外?』

え? いきなり話飛んだぞ??
もしかして電話くれる気でいたりする?

私:「うん。そうだよ」

ハ:『そっか、邪魔してごめんね。
   嫌われてると思ってたからメールできて良かった』

なんですと!?

私:「こっちこそ嫌われてると思ってたよ!」

ハ:『お互い勘違いだったんだ!それじゃあ飲み会楽しみにしてます』

私:「うん。じゃあまたね」

やり取りが終わって、私は何度もメール履歴を読み直した。
夢じゃない。
嫌われてない。
そのことが嬉しかった。

そして、次に会った時、過去の事を謝ろうと心に決めた。
またまたすれ違い? (復活愛 7)
ヒトミから連絡が無いまま数週間が過ぎた。
気持ちは焦るが何が出来るわけでもない。
そんな事より今は結婚について考えなくては。
親は何も言ってはこないが、無言のプレッシャーを勝手に感じていた。
私はさらに食が細くなっていった。

この日は朝からタケルとアウトレットモールに来ていた。
バーゲンが始まって1週間以上経っているので客はそれほど多くない。
バーゲンセールが嫌いなタケルに気を使ってこの日を選んだ。
それでもタケルはすぐに疲れた。

タ:「ねぇ、本屋さん行ってきてもいい?」

私:「いいよ」

何のために一緒に来たのか分からないが、嫌なコトに無理やり付き合わせる気も無い。
大体の時間の目安を決めて、私達は別れた。
売れ残り商品の中から一つでも気に入った物を見つけようと店舗を転々としていると、突然携帯が鳴った。
ヒトミだ。

私:「もしもし?」

ヒ:『もっしもぉーし! あれ? もしかして今外?』

私:「え? うん。そうだけど、どうした?」

ヒ:『マジで?ざんねーん。今ハニーとネロの家の近くにいるからさ。暇だったら遊ぼうと思ったのに』

またですか・・・・・・
っていうか、タイミング悪すぎですよ? ヒトミさん・・・・・・
もしかして狙ってます? ヒトミさん・・・・・・

しかしそんな落胆した心情はおくびにも出さず、

私:「そうなの? タイミング合わないね~。また誘ってよ」

ヒ:『うん。急にごめんね~』

私:「全然。誘ってくれてありがとうね」

ヒ:『うん!』

このまま電話を切るかと思ったら、ヒトミが驚くことを言った。


ヒ:『あ、ハニーがネロの携帯知らないって言うからさ、メアド教えてもいい?』


もちろんじゃないかっ!
内心小躍りしたが、しかし努めて冷静に、

私:「いーよー」

ヒ:『じゃあ教えておくね。またね~』

私:「うん、運転気をつけてね」

携帯を閉じた手が、震えていた。
戦闘準備、はじめ!
私がカンジダになってからというもの、ハニーは非常に衛生に気をつけるようになった。
爪を短く切るのは前からだが、
石鹸で手を洗う。
歯を磨く。
とにかく、私のデリケートな部分に触れる前は清潔にする。
まるでオペ前の医者のように。


ハニーはビールが大好きで、私は下戸。
だからデートでは早めに夕食を取ってハニーにお酒を飲ませてあげる。
そして私がハニーの車を運転して酔いが醒めるまでドライブする。
いつものように私が運転していると、ハニーが助手席で眉間に皺を寄せていた。
どうしたんだろう。

ハ:「ねぇ、ネロ」

私:「ん?」

ハ:「ウェットティッシュじゃあ、綺麗にならないかな?」

何かこぼしたんだろうか。

私:「何もしないよりはいいんじゃない?」


ハ:「でも、
やっぱりちゃんと石鹸で手を洗った方がいいよね?」



真面目な顔して何をほざくか・・・・・・
酔ってます?
お客さん酔ってはりますのん?
ここは車の中どすえ?
ホテルに行く時間はおまへんえ?

しかし、ハニーはいたって真面目。

私:「・・・・・・そりゃあ、洗った方がいいよね」

ハ:「だよね・・・・・・」

しかしここは山の中。
穴場的な夜景スポットを目指して上っている真っ最中。
手を洗える場所なんてありゃしない。

ハ:「ねえ、しっかり手拭くからさ、ちゃんとしっかり拭くから、ダメ?」

いや、問題なのは手じゃなくて環境でしょ?
いくら車高が高いからって、
後部座席に潜りこんだら周りから覗くのは不可能だって、
車の中だよ?
なにさ、その期待の眼差し。
なにさ、そのちょっと不安げな眼差し。
やめてよ、その顔に弱いんだから。

私:「・・・・・・いいよ

ハ:「わーい♪」

いそいそと手を拭くハニーの横で、私は運転をしていた。
でも、気分は、すごく、複雑だった・・・・・・

ハニーとのエッチは好きだし、求められるのもすごく嬉しいけれど、
なんか、
『ヤられると分かってて、その場所に私の手で向かう』
的な感覚がどうも、誘ってるというか、はしたないというか、ノリノリじゃん♪というか・・・・・・
う~む。

ま、いいわ。

ハニーが喜んでるし。
困った時の、 (復活愛 6)
結婚話は遅々として進まず、
ハニーとの再会話もそれっきり途絶えた。
しかしヒトミに催促するわけにはいかなかった。
不審に思われては困る。
婚約者がいるということが、なおさらためらわせた。
ヒトミに軽蔑されたくない。

無駄に時間があるとヘタな考えばかりが浮かぶ。

誘いがかからないっていうことは、やっぱり会いたくないんじゃないか。

『残念』って言ったのは、やっぱり社交辞令なんじゃないか。

悪い想像ばかりが頭を巡る。
そして私はある人に依頼した。

「ハニーの気持ちを教えて下さい」、と。

その人は以前も依頼したことのある占い師。
値段は高いが信頼度も高い。
返事を待っている一週間は長かった。

占い師:『ハニーさんは本気であなたと会いたがっていますよ。
    ハニーさんの方が社交辞令なんじゃないかと疑ってますよ』

なんだと!?
やはり2連続でお断りは悪かったか。
でもヒトミを急かしたくはないし、ハニーのメアドを聞くのも気が引ける。

占い師:『今は直接連絡を取るより、間に友達を置いた方が良いですよ』

それは私も思っていた。
やはり私の判断は間違えていない。
焦って高揚していた気分が少しだけ落ち着いた。

それともう一つ気になっていた事も聞いていた。

占い師:『タケルさんとは結婚を急がない方が良いですよ。ネロさんが苦労することになります。』

そうですか・・・・・・
やっぱり、という気持ちがあった。
マジですか、という気持ちがあった。

しかしお互い両親に挨拶をした手前、考え直すには遅すぎる気がした。
また、すれ違い (復活愛 5)
夜ホテルのシャワーから出てくると、窓辺で煙草を吸いながらヒトミが言った。

ヒ:「帰り着くのって明後日の朝? 始発くらいだよね?」

私:「そうだよ」

青春18きっぷの夜行で帰るから朝は早い。

ヒ:「友達が子供連れて里帰りしてくるんだけど、急遽集まろうって話になってさ。
   ネロも来ない? メンバーはハニーとYと友達なんだけど」

また急な話で・・・・・・

ハニーには会いたい。でも、

私は鏡に映る自分の顔を見た。
行きも夜行列車(not寝台車)で、長時間電車に揺られた疲れが取れていない。
10年近くぶりに会うというのにこんな疲れきった顔は見せたくない。
でも2連続で断るのも気が引ける。
これが最後のチャンスかもしれない。
迷った挙句、私は

私:「ごめん。午後から予定あるんだ」

ヒ:「そっか、ざんねーん」

それはこっちのセリフだよ・・・・・・

私にはポリシーがある。

『フられた時より美しく』

もし街でばったり会った時、相手を後悔させたい。
それが無理でも「別れて良かった」とは思われくない。
そう思って頑張ってきた(時期もあった)のに、ここで崩せない。

ただでさえ、歳を取ったのだ。

ただでさえ、思い出は美化されるのだ。

『再会する時は後悔しない姿で』

これだけは譲れなかった。
いや、そのつもりはないんだが・・・・・・
私の起床時間は7時20分。
目覚まし時計は7時15分に鳴る。
目覚ましが無いと起きれない。

はずなのに、

毎朝6時20分頃目が覚める。

『またかよ・・・・・・』

と思いつつ、携帯を開きメールを送る。

「いってらっしゃい。お仕事頑張ってね」

そう、6時20分はハニーの出勤時間。

間もなく返事が入る。

ハ:『おはよう。今日も早いね。いってきます』

それに返事する時もあれば、携帯握り締めたまま力尽きていることも多い。
なぜだ、
なぜ目が覚めるのだ・・・・・・


ハニーからメールが入って目が覚めるのではない。
自主的に、
脳が勝手に、
私の意志とは無関係に、
目が覚める。

不眠症なわけでもない。
トイレに行きたいわけでもない。
窓の外から小鳥さんがおはよーの挨拶をしてくれるわけでもない。

体が勝手に起きやがる。

「この時間に起きよう!と強く意識して寝れば、おのずと目が覚めるものです」
とえらい学者さんがおっしゃっていたが、
意識したことなんざ無い。
むしろ

「明日こそたっぷり寝るぞ!」

と意気込んでさえいる。

なのに、目が覚めやがる。
(ちなみにハニーと住んでいる時は5時30分頃起きていた)

そして二度寝したあげく寝坊して、
また母さんに叩き起こされるんだよ・・・・・・
すれ違い (復活愛 4)
私:「なんか、話聞いてたら懐かしくなってさ。
   もしハニーが嫌じゃなかったら久しぶりに会いたいなって思って」

聞かれてもいない言い訳をべらべらしてしまう。

ヒ:「いいねー!」

ヒトミは満面の笑顔で携帯を取り出した。

ヒ:「懐かしいなぁ! いいよ、聞いてみるよ」

早速メールを打っている。
行動早っ。

私:「あ、や、別にそんな急がなくても・・・・・・」

すぐにヒトミの携帯が光った。

ヒ:「来週末飲み会するけどネロもおいでよ。ハニーも懐かしいねって」

展開早っ!

私:「ちょっと待って、来週末は姪っ子の誕生日だから無理!」

ヒ:「え~、まじでー。残念」

手早くまたメールを打っている。
残念なのはこっちだ。
せっかく久しぶりに会えそうだったのに、断るなんて心象悪い。

ヒ:「ハニーも残念がってるよ。また今度会いましょうって」

ハニーも返信早いな、おい。

ヒ:「暇人だからね~」

カラカラと笑う。


『残念』

『また会いましょう』

ただの社交辞令かもしれない。
でも嬉しかった。
よりいっそうハニーに会いたくなった。
勇気を出して (復活愛 3)
タケルの両親に挨拶をして数週間後、私はヒトミと旅行に来ていた。

ヒ:「で、どうだった?」

私:「うん、優しそうな人だったよ」

ヒ:「そっか、良かったね」

電車に揺られながらヒトミはそれ以上聞いてはこなかった。
口の重い私に何かを察したのかもしれない。
正直、両親に会ったことで不安はさらにつのっていた。
いつまでも行動らしい行動を見せないタケルに心労も溜まり、食が細くなっていた。
けれどこれ以上ヒトミにタケルへ悪印象を持ってほしくなくて黙っていた。

ヒ:「式の日にちとか決まった?」

私:「ぜーんぜん。結納の話すら出てないよ」

ヒ:「結納かぁ。ネロの家はそういうのちゃんとしそうだもんね」

私:「昔の人間だからね~」

ヒ:「いや、大切だと思うよ。そういうの。じゃあ来年から忙しくなるね」

私:「かもね。あ、でも遊んでね」

ヒトミとの付き合いは私にとってかけがえの無い息抜きになっていた。

ヒ:「もちろんよ~! 来年はYも留学しちゃうし寂しくなるなぁ」

私:「Yさん?」

ヒ:「うん。ハニーとも同級でね、よく3人で飲みに行ってるんだ」

私:「そうなんだ。じゃあハニーとつきあっちゃえば? 寂しくなくなるよ?」

ヒトミはヘテロだが、同性愛には理解がある。
可能性が無いとは言い切れない。

ヒ:「あいつと!? ナイナイ!!」

ヒトミは豪快に笑いとばした。

私:「ハニー恋人いるの?」

ヒ:「ん~、たぶんいないよ。でもあいつとは絶対無い! いい奴だけどね~」

私:「そっか」

ほっとした私がいた。
言うなら、今しかないと思った。

私:「じゃあさ、今度ハニーと遊ぶ時、良かったら誘ってくれると嬉しいな」

なるべくさりげない口調で、やんわりと言った。
表面は平静を装いながら、心臓は音が聞こえそうなほど激しく脈打っていた。

ヒ:「ん?」

ヒトミが振り向いた。
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