観光名所を観て回り、名物を食べ、
今回最大の目的地である展望台に着いた時には夜9時を過ぎていた。
ケーブルカーを降りた瞬間、横殴りに寒風が吹きつける。
私:「さっ、ぶーーーーい!!」
季節は冬、夜の山頂となると寒さはハンパ無い。
首を縮め、バッグを握った手をコートの袖に引っ込める。
ハ:「うっわ、さむっ! ここまで寒いとは思わなかった」
ハニーが慌ててダウンのジッパーを上げた。
一緒にケーブルカーを降りたカップルが抱きつくように寄り添いながら近づいてくる。
狭い通路なので端によって見送った。
ハ:「寒いなら暖めてあげようか?」
私:「は?」
振り向いた私の前に、ハニーが満面の笑顔で手を差し出す。
私:「・・・・・・ありがとう、でもバッグあるから! 早く行こう!」
満面の笑顔で断ると、一人展望台に向かって歩き出した。
慌ててハニーがついてくる。
ハ:「バッグ持ってあげようか?」
私:「ううん。大丈夫だよ」
ハ:「寒いだろ?」
私:「田舎育ちだから大丈夫!」
ハ:「はぐれちゃうよ」
私:「見失わないでねv」
ハ:「・・・・・・じゃあ、ポケット貸してあげる」
私:「あ、私のコートにもポケットあったわ」
持ち手を無理やり腕に通し、ポケットに手を隠す。
ハ:「そーだねー・・・・・・」
あからさまにがっかりした顔のハニーが可哀想やら可愛いやらで笑えた。
手を繋ぐのが嫌なんじゃない。
期待させるのが嫌なのだ。
今の私にはハニーを受け入れることはできない。
まだ迷いは消えていない。
それなら自分の欲望のままに行動して結果ハニーを傷つけるより、
ハニーに諦められる方が良かった。
たとえ、将来どんなに後悔することになったとしても。
今回最大の目的地である展望台に着いた時には夜9時を過ぎていた。
ケーブルカーを降りた瞬間、横殴りに寒風が吹きつける。
私:「さっ、ぶーーーーい!!」
季節は冬、夜の山頂となると寒さはハンパ無い。
首を縮め、バッグを握った手をコートの袖に引っ込める。
ハ:「うっわ、さむっ! ここまで寒いとは思わなかった」
ハニーが慌ててダウンのジッパーを上げた。
一緒にケーブルカーを降りたカップルが抱きつくように寄り添いながら近づいてくる。
狭い通路なので端によって見送った。
ハ:「寒いなら暖めてあげようか?」
私:「は?」
振り向いた私の前に、ハニーが満面の笑顔で手を差し出す。
私:「・・・・・・ありがとう、でもバッグあるから! 早く行こう!」
満面の笑顔で断ると、一人展望台に向かって歩き出した。
慌ててハニーがついてくる。
ハ:「バッグ持ってあげようか?」
私:「ううん。大丈夫だよ」
ハ:「寒いだろ?」
私:「田舎育ちだから大丈夫!」
ハ:「はぐれちゃうよ」
私:「見失わないでねv」
ハ:「・・・・・・じゃあ、ポケット貸してあげる」
私:「あ、私のコートにもポケットあったわ」
持ち手を無理やり腕に通し、ポケットに手を隠す。
ハ:「そーだねー・・・・・・」
あからさまにがっかりした顔のハニーが可哀想やら可愛いやらで笑えた。
手を繋ぐのが嫌なんじゃない。
期待させるのが嫌なのだ。
今の私にはハニーを受け入れることはできない。
まだ迷いは消えていない。
それなら自分の欲望のままに行動して結果ハニーを傷つけるより、
ハニーに諦められる方が良かった。
たとえ、将来どんなに後悔することになったとしても。
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ある朝の会話。
私:「あ、そうだ。あのさ、私
年に一回40℃オーバーの熱出すけど気にしないでいいから」
ハ:「はぁ~~~!?」
私:「一年の疲れが一気に来たみたいに高熱が出るのよ。
でも大抵一晩寝たら下がるから」
ハ:「病院は!?」
私:「行かないよ。市販の風邪薬飲んで水分取って寝るだけ」
ハ:「行かないと駄目さ!」
私:「行かないって。毎年のことなんだから。
だからハニーも気にせず会社行くんだよ」
ハ:「…………」
翌朝ハニーを送り出した後、コタツに入って束の間の休息をむさぼる。
ふと、視界の隅に見慣れない物が映った。
?
立ち上がり、棚の中に無造作に置かれた金色の箱を手に取る。
『パブロンSゴールド』
新品未開封の風邪薬……
さっそく買ってきたのか。
なんだか笑ってしまった。
でもね、ハニー、
私が粉薬苦手って知ってるじゃん orz
私:「あ、そうだ。あのさ、私
年に一回40℃オーバーの熱出すけど気にしないでいいから」
ハ:「はぁ~~~!?」
私:「一年の疲れが一気に来たみたいに高熱が出るのよ。
でも大抵一晩寝たら下がるから」
ハ:「病院は!?」
私:「行かないよ。市販の風邪薬飲んで水分取って寝るだけ」
ハ:「行かないと駄目さ!」
私:「行かないって。毎年のことなんだから。
だからハニーも気にせず会社行くんだよ」
ハ:「…………」
翌朝ハニーを送り出した後、コタツに入って束の間の休息をむさぼる。
ふと、視界の隅に見慣れない物が映った。
?
立ち上がり、棚の中に無造作に置かれた金色の箱を手に取る。
『パブロンSゴールド』
新品未開封の風邪薬……
さっそく買ってきたのか。
なんだか笑ってしまった。
でもね、ハニー、
私が粉薬苦手って知ってるじゃん orz
本日お休みのハニーに会社まで車で送ってもらった。
フロントガラスに打ちつける小雨がうっとうしい。
こんな寒い日に外なんて出たくない。
仕事なんて行きたくない。
でも、稼がなきゃ一緒にいれない。
ふてくされつつ車から降りると、ダッシュで会社へ。
玄関口でジャケットを見て気づいた。
「あっ、」
。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜
10年前、ハニーにフられた私はヒトミに誘われるままドライブに出かけた。
街の雑踏から離れ、山間の滝や自然公園を点々と巡る。
行楽シーズンを終えた山はただ静かにそこにあった。
紅葉も終わり、細くなった木々が寂しさを募らせる。
ヒ:「なんだか急に寒くなったよね~」
私:「そうだねー。でも子供の頃ってさ、もう雪降ってなかった?」
ヒ:「うん、降ってた降ってた!
かまくら作って餅焼いてさあ……
あ、」
ヒトミが急に車を停めた。
私:「ちょっと、こんな真ん中で停まったら危ないよ」
ヒ:「こんな山道誰も来ないって。
それよりほら、雪!!」
私:「ホントに!?」
ヒ:「ホントに!」
二人同時に車から降りる。
見上げると灰色の空からとめどなく白い雪が舞い落ちてきた。
ヒ:「初雪だぁ~~。ネロは?」
私:「うん、私も」
ヒ:「じゃあ、早く願い事しなくちゃね」
私:「願い事?」
振り向くと、ヒトミが優しい笑顔で教えてくれた。
ヒ:「初雪の中で一つだけ願い事すると叶うんだって」
私:「願い事……一つだけ……」
再び空へ顔を向ける。
冷たい雪が頬に触れては溶けてゆく。
私はそっとまぶたを閉じた。
私の願い事は――――――
。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。
更衣室の中で、慌ててハニーにメールを打つ。
『初雪だよ! 願い事した!?』
間もなく返信が。
『まだ。今から考えるよ』
そう言う私は、興奮しすぎて忘れました orz
フロントガラスに打ちつける小雨がうっとうしい。
こんな寒い日に外なんて出たくない。
仕事なんて行きたくない。
でも、稼がなきゃ一緒にいれない。
ふてくされつつ車から降りると、ダッシュで会社へ。
玄関口でジャケットを見て気づいた。
「あっ、」
。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜
10年前、ハニーにフられた私はヒトミに誘われるままドライブに出かけた。
街の雑踏から離れ、山間の滝や自然公園を点々と巡る。
行楽シーズンを終えた山はただ静かにそこにあった。
紅葉も終わり、細くなった木々が寂しさを募らせる。
ヒ:「なんだか急に寒くなったよね~」
私:「そうだねー。でも子供の頃ってさ、もう雪降ってなかった?」
ヒ:「うん、降ってた降ってた!
かまくら作って餅焼いてさあ……
あ、」
ヒトミが急に車を停めた。
私:「ちょっと、こんな真ん中で停まったら危ないよ」
ヒ:「こんな山道誰も来ないって。
それよりほら、雪!!」
私:「ホントに!?」
ヒ:「ホントに!」
二人同時に車から降りる。
見上げると灰色の空からとめどなく白い雪が舞い落ちてきた。
ヒ:「初雪だぁ~~。ネロは?」
私:「うん、私も」
ヒ:「じゃあ、早く願い事しなくちゃね」
私:「願い事?」
振り向くと、ヒトミが優しい笑顔で教えてくれた。
ヒ:「初雪の中で一つだけ願い事すると叶うんだって」
私:「願い事……一つだけ……」
再び空へ顔を向ける。
冷たい雪が頬に触れては溶けてゆく。
私はそっとまぶたを閉じた。
私の願い事は――――――
。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。
更衣室の中で、慌ててハニーにメールを打つ。
『初雪だよ! 願い事した!?』
間もなく返信が。
『まだ。今から考えるよ』
そう言う私は、興奮しすぎて忘れました orz
ハニーは見た目普通に男だ。
どこに行っても、しゃべっても、男として認識される。
別にオペしてるわけでも、ホルモン打ってるわけでも、男らしく振るまってるわけでもない。
ブラもするし、場合によってはファンデーションもつけるし、私よりお肌のお手入れはマメだし。
でも、絶対女性物の服着ないし、冗談でも胸を触ると嫌がるし、下なんてもってのほか。
ただのバリタチなのか、
トランスジェンダーなのか、
私は勝手に悩んでいた。
無遠慮な会話でハニーを傷つけたくはないし、
ハニーをもっと理解したいと思ったから。
私:「ねぇ、ハニーはさ、体に違和感とかある?」
ハ:「違和感? 何それ?」
私:「ほら、ラストフレンズのルカみたいなさ」
ハ:「あぁ、あそこまではないよ。鏡を割ったりしないもん(笑)
でも、胸は無くていいと思う」
私:「あってもいいけど、無くてもいいってこと?」
ハ:「いや、無くていい。邪魔だし。
ノーブラでTシャツとか着れるじゃん」
私:「今も着てるじゃん……」
※続きはちょっぴり大人な話※
どこに行っても、しゃべっても、男として認識される。
別にオペしてるわけでも、ホルモン打ってるわけでも、男らしく振るまってるわけでもない。
ブラもするし、場合によってはファンデーションもつけるし、私よりお肌のお手入れはマメだし。
でも、絶対女性物の服着ないし、冗談でも胸を触ると嫌がるし、下なんてもってのほか。
ただのバリタチなのか、
トランスジェンダーなのか、
私は勝手に悩んでいた。
無遠慮な会話でハニーを傷つけたくはないし、
ハニーをもっと理解したいと思ったから。
私:「ねぇ、ハニーはさ、体に違和感とかある?」
ハ:「違和感? 何それ?」
私:「ほら、ラストフレンズのルカみたいなさ」
ハ:「あぁ、あそこまではないよ。鏡を割ったりしないもん(笑)
でも、胸は無くていいと思う」
私:「あってもいいけど、無くてもいいってこと?」
ハ:「いや、無くていい。邪魔だし。
ノーブラでTシャツとか着れるじゃん」
私:「今も着てるじゃん……」
※続きはちょっぴり大人な話※
ハ:「兄ちゃんが野菜くれるって言うから、取りに行ってくる」
私:「私も行く! ついでにうどん食べて帰ろう?」
ハ:「うどんか……いいよ、行こうか。でも車から出なくていいから」
私:「えー? 一緒に住んでるんだから挨拶するよ」
ハ:「しなくていい」
私:「するってば!」
ハ:「しなくていい!!」
以前こんなやり取りがあった。
私:「お兄さんと似てるんでしょ? 見てみたいな」
ハ:「見なくていいよ」
私:「なんで? かっこいいらしいじゃーん」
ハ:「全然かっこよくないよ。だらしないし、性格悪いし。
でも元カノ見たことあるんだけど、かっこいいってすごく褒めてたな」
私:「元カノ見たなら私にだって見せてくれたっていいじゃん!」
ハ:「あれは不可抗力! 見なくていい!」
男バージョン・ハニー。
念願叶ってお目見えですよ!
ワクワクドキドキしているところへ、一台のフィットが入ってくる。
ハ:「来た」
ふて腐れる私をとどめて、ハニーが車を降りた。
すぐ横にフィットが停まる。
車から降りてきたのは長身の男性。
街灯に浮かぶその顔はハニーと同じ色白で、タレ目。
ハニーよりもややふっくらとした頬が柔らかい印象をあたえる。
向かい合う二人は本当によく似ていて、
『 兄 弟 』
にしか見えなかった……
車に戻ってきたハニーが、エンジンをかけながら首をかしげた。
ハ:「あいつ、なんで帰り際ニヤついてたんだろ」
私:「あ、私が会釈したからじゃない? 会釈返してくれたよ」
とても人当たりのいい爽やかな笑顔で。
ハ:「何でもすぐニヤつくからな」
私:「ニヤつくって……笑顔って言いなよ」
ハ:「いや、兄ちゃんはいつもニヤついてる」
偏見だわ~
私:「でもホント似てるね。兄弟って感じ」
ハ:「うん、兄ちゃんとはすぐ兄弟ってバレるんだよね」
私:「噂通りかっこいいお兄さんだね」
ハ:「そうかぁ?」
私:「でも、私はハニーの顔の方が好きだけどね」
言った瞬間、ハニーの頬が緩んだ。
その顔は、ハニー曰くの「ニヤけた兄ちゃん」そっくりだった。
私:「私も行く! ついでにうどん食べて帰ろう?」
ハ:「うどんか……いいよ、行こうか。でも車から出なくていいから」
私:「えー? 一緒に住んでるんだから挨拶するよ」
ハ:「しなくていい」
私:「するってば!」
ハ:「しなくていい!!」
以前こんなやり取りがあった。
私:「お兄さんと似てるんでしょ? 見てみたいな」
ハ:「見なくていいよ」
私:「なんで? かっこいいらしいじゃーん」
ハ:「全然かっこよくないよ。だらしないし、性格悪いし。
でも元カノ見たことあるんだけど、かっこいいってすごく褒めてたな」
私:「元カノ見たなら私にだって見せてくれたっていいじゃん!」
ハ:「あれは不可抗力! 見なくていい!」
男バージョン・ハニー。
念願叶ってお目見えですよ!
ワクワクドキドキしているところへ、一台のフィットが入ってくる。
ハ:「来た」
ふて腐れる私をとどめて、ハニーが車を降りた。
すぐ横にフィットが停まる。
車から降りてきたのは長身の男性。
街灯に浮かぶその顔はハニーと同じ色白で、タレ目。
ハニーよりもややふっくらとした頬が柔らかい印象をあたえる。
向かい合う二人は本当によく似ていて、
『 兄 弟 』
にしか見えなかった……
車に戻ってきたハニーが、エンジンをかけながら首をかしげた。
ハ:「あいつ、なんで帰り際ニヤついてたんだろ」
私:「あ、私が会釈したからじゃない? 会釈返してくれたよ」
とても人当たりのいい爽やかな笑顔で。
ハ:「何でもすぐニヤつくからな」
私:「ニヤつくって……笑顔って言いなよ」
ハ:「いや、兄ちゃんはいつもニヤついてる」
偏見だわ~
私:「でもホント似てるね。兄弟って感じ」
ハ:「うん、兄ちゃんとはすぐ兄弟ってバレるんだよね」
私:「噂通りかっこいいお兄さんだね」
ハ:「そうかぁ?」
私:「でも、私はハニーの顔の方が好きだけどね」
言った瞬間、ハニーの頬が緩んだ。
その顔は、ハニー曰くの「ニヤけた兄ちゃん」そっくりだった。
あの日から1週間後、私たちを乗せた車は高速道路をひた走っていた。
私:「けっこう観光地あるんだね~」
助手席でハニー持参のガイド本をめくりながら唸る。
ハ:「行きたい所ある?」
私:「あるけど、どれも場所がけっこう離れてるんだよね。
今日の本命はどこだっけ?」
ハ:「市の端っこじゃなかったかな。
夜景は午後8時頃が一番綺麗らしいからそれまでに行きたいな」
飲みに行った時にハニーに誘われたのだ。
「夜景を見に行こう」と。
あんな事があったので流れてしまうかと思ったが、ハニーは約束通り迎えに来てくれた。
車内の雰囲気も今までと変わらない。
ただ、私の両手は常にガイド本でふさがれていた。
私:「じゃあ市街地のここから観て、色々まわりながら市内に入ろうか?」
ハ:「そうだね。ナビしてくれる?」
私:「了解です」
この旅が決まった時からずっと気になっていたことがあった。
それは、
『ホテルをどうするのか』
うちから夜景スポットまでは高速道路を使っても片道4時間はかかる。
夜景を見ていたら、帰宅時間は12時を軽く過ぎるだろう。
でもハニーは明日も夜勤だし、無理してでも泊まらずに帰るつもりかもしれない。
旅行の話が出てから一度も「どこに泊まろうか?」って話も出ていないし。
そっとハニーをうかがう。
夜勤明けでそのまま迎えに来てくれたその横顔は、どことなく疲れて見えた。
私:「きつかったらいつでも代わるからね」
ハ:「ありがとう。でもまだ大丈夫だよ」
運転を代わらないのは見栄か、意地か、優しさか。
私:「ねぇ、朝ごはん食べた? お腹空かない?」
ハ:「食べてないよ。ネロは食べた?」
私:「一緒に食べようと思って食べてないよ。次のサービスエリアでご飯にしよう?」
ハ:「了解です」
代わらないなら休ませよう。
私:「うどんが食べたいなー」
ご飯とみそ汁が収まったお腹を撫でながら、私は笑いかけた。
私:「けっこう観光地あるんだね~」
助手席でハニー持参のガイド本をめくりながら唸る。
ハ:「行きたい所ある?」
私:「あるけど、どれも場所がけっこう離れてるんだよね。
今日の本命はどこだっけ?」
ハ:「市の端っこじゃなかったかな。
夜景は午後8時頃が一番綺麗らしいからそれまでに行きたいな」
飲みに行った時にハニーに誘われたのだ。
「夜景を見に行こう」と。
あんな事があったので流れてしまうかと思ったが、ハニーは約束通り迎えに来てくれた。
車内の雰囲気も今までと変わらない。
ただ、私の両手は常にガイド本でふさがれていた。
私:「じゃあ市街地のここから観て、色々まわりながら市内に入ろうか?」
ハ:「そうだね。ナビしてくれる?」
私:「了解です」
この旅が決まった時からずっと気になっていたことがあった。
それは、
『ホテルをどうするのか』
うちから夜景スポットまでは高速道路を使っても片道4時間はかかる。
夜景を見ていたら、帰宅時間は12時を軽く過ぎるだろう。
でもハニーは明日も夜勤だし、無理してでも泊まらずに帰るつもりかもしれない。
旅行の話が出てから一度も「どこに泊まろうか?」って話も出ていないし。
そっとハニーをうかがう。
夜勤明けでそのまま迎えに来てくれたその横顔は、どことなく疲れて見えた。
私:「きつかったらいつでも代わるからね」
ハ:「ありがとう。でもまだ大丈夫だよ」
運転を代わらないのは見栄か、意地か、優しさか。
私:「ねぇ、朝ごはん食べた? お腹空かない?」
ハ:「食べてないよ。ネロは食べた?」
私:「一緒に食べようと思って食べてないよ。次のサービスエリアでご飯にしよう?」
ハ:「了解です」
代わらないなら休ませよう。
私:「うどんが食べたいなー」
ご飯とみそ汁が収まったお腹を撫でながら、私は笑いかけた。
先月のことになりますが、
ブロ友さんと会ってきました
社員旅行っていうとても憂鬱なイベントで本州へ行く機会がありまして、
そういえば、近くに住んでるって書いてたな~
会えないかな~
って、メールしたところ、会ってくださると!!
実際は、全然近くなかったんだけどな orz
待ち合わせ場所に現れたのは、それはそれは可愛らしいお嬢さんでして。
『あ~、そりゃ旦那さん心配するわ』
って納得の方でした。
こちらからお誘いしたのにブロ友さんにお店まで予約して頂いて、
そのお店がまた素敵にお洒落に美味しくて!
おんぶに抱っこで申し訳ないことしきり。
でもね、やっぱりね、
目の前に座って生でお話って、良いですわ^^
ブログじゃ書けない事、書ききれない事まで聞けたし、
普通に恋話したりして。
恋人の写メも見せあいっこしたりして。
身近に同性愛者がいないから、
こんな普通のことに飢えてたんだな~、と改めて思ったり。
理解してくれる友達はいるけれど、
さすがに恋愛相談はできないもの。
会う前までは歳の差もあるし、
『会話会うかな~、時間もつかな~』
って心配してたんですが、全然足りませんでした!!
宿取っとけば良かった、って後悔するほど!!
やばいな~、クセになりそうv
(いつも以上にまとまりの無い文章ですみません)
ブロ友さんと会ってきました

社員旅行っていうとても憂鬱なイベントで本州へ行く機会がありまして、
そういえば、近くに住んでるって書いてたな~
会えないかな~
って、メールしたところ、会ってくださると!!
実際は、全然近くなかったんだけどな orz
待ち合わせ場所に現れたのは、それはそれは可愛らしいお嬢さんでして。
『あ~、そりゃ旦那さん心配するわ』
って納得の方でした。
こちらからお誘いしたのにブロ友さんにお店まで予約して頂いて、
そのお店がまた素敵にお洒落に美味しくて!
おんぶに抱っこで申し訳ないことしきり。
でもね、やっぱりね、
目の前に座って生でお話って、良いですわ^^
ブログじゃ書けない事、書ききれない事まで聞けたし、
普通に恋話したりして。
恋人の写メも見せあいっこしたりして。
身近に同性愛者がいないから、
こんな普通のことに飢えてたんだな~、と改めて思ったり。
理解してくれる友達はいるけれど、
さすがに恋愛相談はできないもの。
会う前までは歳の差もあるし、
『会話会うかな~、時間もつかな~』
って心配してたんですが、全然足りませんでした!!
宿取っとけば良かった、って後悔するほど!!
やばいな~、クセになりそうv
(いつも以上にまとまりの無い文章ですみません)
AM 08:00 ネロにキスされ起床。
AM 08:30 車を運転し、ネロを会社まで送る。
AM 09:00 ネロのメールを頼りにお使い。
AM 10:00 家に帰り、シャワー浴びるついでに風呂掃除。
AM 11:00 ビール片手に洗濯機を回す。
PM 12:00 カップラーメンを作りながら洗濯物を干す。
PM 01:00 お昼寝。
PM 04:00 起床。ハンバーグを作る。
量が少ないと思い、パン粉を加えるも入れすぎる。
PM 05:00 洗濯物を取り込んでたたむ。
ネロのは重ねてソファの上へ、自分のは適当に引き出しへ。
PM 06:00 車でネロの会社まで迎えに行く。
ネロの同僚とニアミスし、ドキドキする。
PM 06:30 ネロがシャワーを浴びている間にビール片手にハンバーグを焼く。
つけあわせにザク切りにしたキャベツも炒める。
PM 07:00 風呂上りのネロの体を拭いてやる。
(一緒に入る時は体も洗ってやる。幼児なみにヘタだから)
ネロ、体を拭かれながらキッチンに置いたビールを指差し、「何本目?」攻撃。
いつもは聞かないくせに・・・・・・
PM 07:15 テレビ見ながら夕食。
ハンバーグがパサパサ。やっぱりパン粉を入れすぎたらしい。
それでもネロは「美味しいよ」と笑顔で食べてくれる。
おだてて毎日作らせようったって、その手には乗るもんか!
PM 09:00 「手伝う」というネロをとどめて、一人で食器を洗う。
ネロはテーブルに家計簿と大量のレシートを広げ、眉間に皺を寄せている。
会社でも家でも数字と戦うOL、ネロ。
を生暖かい目で見守る商業科卒業のヒモ、ハニー。
PM 10:00 全て片付け、一服。
リビングに戻ると、ソファに座ったままネロ爆睡。
しばらく寝顔を観賞する。
気配に気づいたのか、目覚めたネロに殴られる。
再びソファに横になろうとしたネロを宥めつつ、ベッドに入れる。
腕枕して寝かしつける。
つもりが、欲求には勝てずネロに腕枕してもらい、胸に埋もれて眠る。
ハ:「なんかさ、まるでヒモだよね」
ネ:「さすがに1週間も休みだとヒモっぷりが板についてきたね(笑)」
ハ:「養ってくれる?」
ネ:「あれ? ハニーが養ってくれるんじゃなかったの?」
ハ:「・・・・・・がんばります!」
ネ:「がんばれ~zzz」
AM 08:30 車を運転し、ネロを会社まで送る。
AM 09:00 ネロのメールを頼りにお使い。
AM 10:00 家に帰り、シャワー浴びるついでに風呂掃除。
AM 11:00 ビール片手に洗濯機を回す。
PM 12:00 カップラーメンを作りながら洗濯物を干す。
PM 01:00 お昼寝。
PM 04:00 起床。ハンバーグを作る。
量が少ないと思い、パン粉を加えるも入れすぎる。
PM 05:00 洗濯物を取り込んでたたむ。
ネロのは重ねてソファの上へ、自分のは適当に引き出しへ。
PM 06:00 車でネロの会社まで迎えに行く。
ネロの同僚とニアミスし、ドキドキする。
PM 06:30 ネロがシャワーを浴びている間にビール片手にハンバーグを焼く。
つけあわせにザク切りにしたキャベツも炒める。
PM 07:00 風呂上りのネロの体を拭いてやる。
(一緒に入る時は体も洗ってやる。幼児なみにヘタだから)
ネロ、体を拭かれながらキッチンに置いたビールを指差し、「何本目?」攻撃。
いつもは聞かないくせに・・・・・・
PM 07:15 テレビ見ながら夕食。
ハンバーグがパサパサ。やっぱりパン粉を入れすぎたらしい。
それでもネロは「美味しいよ」と笑顔で食べてくれる。
おだてて毎日作らせようったって、その手には乗るもんか!
PM 09:00 「手伝う」というネロをとどめて、一人で食器を洗う。
ネロはテーブルに家計簿と大量のレシートを広げ、眉間に皺を寄せている。
会社でも家でも数字と戦うOL、ネロ。
を生暖かい目で見守る商業科卒業のヒモ、ハニー。
PM 10:00 全て片付け、一服。
リビングに戻ると、ソファに座ったままネロ爆睡。
しばらく寝顔を観賞する。
気配に気づいたのか、目覚めたネロに殴られる。
再びソファに横になろうとしたネロを宥めつつ、ベッドに入れる。
腕枕して寝かしつける。
つもりが、欲求には勝てずネロに腕枕してもらい、胸に埋もれて眠る。
ハ:「なんかさ、まるでヒモだよね」
ネ:「さすがに1週間も休みだとヒモっぷりが板についてきたね(笑)」
ハ:「養ってくれる?」
ネ:「あれ? ハニーが養ってくれるんじゃなかったの?」
ハ:「・・・・・・がんばります!」
ネ:「がんばれ~zzz」
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