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ジョグナ・アガルタ

婚約者(♂)と別れ、元カノ(♀)と復縁しました。
「誕生日だから」
いまさら感もありますが、my誕生日の話を少し。

温泉大好きな私。
冷気をまとい、熱々の湯に浸かるのが大好きなワタクシ。
誕生日は絶対温泉!と決めておりました。

誕生日当日。
私の脳内と反比例して浮かれぎみな秋のご陽気。
温泉に入るにはちょっと暑いわね、暑いわよ!!
昨日までの冷え込みはどこよっ!?
と、太陽を笑顔で睨んでおりました。
でも温泉に行くって決めてたし、ハニーの運転にて温泉へと参りました。

九州の何が素敵かって、ちょっと走れば天然温泉に入れること。
大都市のど真ん中に港に面して佇む立ち寄り湯。
さすが一等地、値段設定もお高い。

ハ:「誕生日だから」

その一言で家族湯へ。
ここは脱衣所からしてゴージャス。
エアコン、テレビ、掘りごたつ、洗面台完備。
あと冷蔵庫があったら住めるよね、なハイソな空間。
でもまったりくつろぐのはお風呂を上がってから。
さっさと服を脱いで露天風呂へ。
かかり湯をして湯船に浸かると、冷たい海風が通り過ぎて気持ち良かった。

ハ:「はい」

笑顔でハニーが差し出した物を受け取り、思わず吹き出す。

私:「ウメッシュって、ここ持ち込み禁止だよ!?」

ハ:「誕生日だから」

プシュっとプルタブを開けられたら、飲むしかないわよ、仕方ないな。
こうして体の外から内から温めて、いい感じに熱くなったので洗い場へ。
ボディタオルを泡立てていたら背後から取り上げられた。

ハ:「洗ってやるよ」

私:「あ、ありがとう」

ハ:「髪の毛も洗ってあげる」

私:「どーしたの!?」

一緒にお風呂に入る時はハニーが体を洗ってくれる。
でも幼い頃からショートヘアのハニーにとって私のロングヘアは大変洗いにくいらしく、
同居を始めた頃の一回目で途中放棄した。
なのに、

ハ:「誕生日だから」

恐るべし、誕生日マジック!!

コンディショナーをなじませた後は肩のマッサージまで!
文字通り頭のてっぺんから爪先まで綺麗に洗い上げられ、再び湯船に沈む。
ウメッシュを舐めながら、思わずため息が漏れた。

私:「はぁ~、毎日誕生日だったらなぁ~」

ハ:「1年で何歳年取るつもりだよ!」

風呂上り、バスタオルを巻いて寝転がっていた私の枕元にハニーが胡坐をかいた。

ハ:「耳かきしてやる」

綿棒片手にポンポンと膝を叩く。

私:「え、え、え?」

ハ:「誕生日だから」

お言葉に甘えてハニーに膝枕してもらいつつ耳掃除。
あぁ、至福だ――――



誕生日前後1日(合計3日)はハニーが料理を作ってくれた。

あのハニーが!

インスタントラーメンしか作らないハニーが!

「自分で料理するくらいなら弁当買ってくる」のハニーがっ!!

まぁ、外食ばかりだったので実質1回だったけど。
パスタグラタンを頬張りながら思わず呟いた。

私:「明日も誕生日だったらなぁ~」

ハ:「誕生日は今日だけだからね!!」


こんなに誕生日が待ち遠しくなるなんて、学生の頃以来ですわよ。

次の誕生日まであと約340日か……

長いな…………

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そして日々は続いてゆく
遅すぎる夕食を済ませハニーがいつものように食器を流しへ下げる。
私はクロスでテーブルを拭き、醤油やマヨネーズを持ってカウンターキッチンへ向かった。
スポンジを泡立てながらハニーが顔を上げた。

ハ:「今何時?」

首を伸ばして壁にかかった丸時計をのぞく。

私:「11時45分。けっこう遅くなっちゃったね」

ハ:「帰ってきたのが11時過ぎてたしね」

私:「夜遊びしすぎだねー。不良だねー」

ハ:「だねー」

軽口を言い合いつつ冷蔵庫を開ける。マヨネーズを入れようとしてふと、手を止めた。
半分以上減ったマヨネーズ。
確か、開封して1ヶ月経ってないような気が……
フタを空けて空気を入れて容器を膨らませる。
いくらマヨラーと言ってもこれは……
再びフタをし逆さまにしてから内扉に立てて冷蔵庫を閉じた。
いいかげん成人病も心配だしなぁ。

私:「座ってていいの?」

でも、言って聞く人じゃないし。

ハ:「いいよ」

ハニーが頷く。
私はソファーに腰掛け見るともなしに本を開いた。
ビール、煙草、マヨネーズ。
いっそ単価千円越えてくれたらハニーも止めるだろうに。
野菜スープは嫌いだし。
あ、ポトフは好きか。
よし、人参はちっさく刻んで――――

ハ:「ネロ、ネロ!」

切羽詰った声で唐突に現実へ引き戻される。

私:「はいっ、何?」

ハ:「今何時?」

私:「えーと、12時10分……」

間髪入れずにハニーが言った。


ハ:「お誕生日おめでとう!!」


私:「……え?」

慌てて時計を見上げて、ハニーに視線を戻す。

私:「あ、ありがとう」

ハ:「あー、10分も過ぎてしまった……」

あからさまにがっかりした声が流水音に紛れる。
私は笑いながらハニーの横に並んだ。

私:「12時ちょうどに言いたかったの?」

ハ:「うん」

私:「大丈夫だよ。
   私夕方生まれだからまだお腹の中だよ」

ハ:「そうなんだ?」

私:「そうなのよ」

両手でハニーの頬を包むと、こちらへ向ける。
お互いの額と鼻先をくっつけて目を閉じた。

私:「ありがとう」

ハ:「うん」

交じり合う体温を感じながら私の新しい1年が始まった。
ご無沙汰しております
遠まわしに言うのもなんなので、

はっきり言います。













突き指しました。



右手の人差し指を。

クリティカルに一番不自由な指を選びやがって。

運動も何もしてないのに。

なんだー?

何が原因なんだー?


と思い続けて2週間以上が経過。

見事キーボードが打てるまでに回復。
(まー、毎日仕事でパソコン使ってりゃあ治るものも悪化するわ)

ハニーのパソコン禁止令も解禁ですよ。

いまだに少し鈍痛が残ってるんですがね、

ハニーには内緒の方向で。
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