ジョグナ・アガルタ

婚約者(♂)と別れ、元カノ(♀)と復縁しました。
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解らない (復活愛20)
ハ:「好きだからキスしたくなった。
   でもネロには彼氏もいるし断られて当たり前だった。ごめん。
   だからネロは何も気にしないで。忘れていいよ」

気にするなって、

忘れろって、

無理だよ・・・・・・
   
これは告白なのだろうか。
それとも昔を思い出して勘違いしてるだけだろうか。

それとも、またやりたいだけなのだろうか。

私はまだハニーの気持ちを疑っていた。
それほどまでに過去の傷は深い。
けれど今そんな事言ってもハニーをさらに傷つけるだけだろう。

黙り込む私に、ハニーが尋ねた。

ハ:「まだ帰らない?」

頷く私。

ハ:「シート少し倒してもいい?」

頷く。

ハ:「コーヒー飲んでもいい?」

頷く。

ハ:「コーヒー飲む?」

私:「・・・・・・ありがとう」

プルタブを起こした缶コーヒーを受け取り、一口飲む。
張りつき、喉を塞いでいた渇きがすぅっと通った。
すると、するりと言葉が出てきた。

私:「あのね、彼氏もハニーも裏切りたくなかったの」

ハ:「うん」

私:「ハニーをね、浮気相手にしたくなかった。
   ずっとね、好きだったから。フられた後も・・・・・・
   だから、ハニーとはそんな関係にもうなりたくなかった」

それが正直な気持ちだった。
ハニーの本当の気持ちは解らない。
けれど、たとえハニーが私をどう想っていようと、これが私の素直な想いだった。
疲れたようにハニーが頷く。

ハ:「うん・・・・・・」

私:「がっかりした? 怒った?」

ハニーが微かに笑った。

ハ:「怒ってはないよ。怒られるとしたらこっちだろ。
   がっかりはしたけど・・・・・・」

私:「ごめんね・・・・・・嫌いになった?」

ハ:「それはないよ」

ハニーが苦笑する。
それを聞いて嬉しいような残念なような複雑な気分になった。
ハニーがゆっくりと体を起こす。

ハ:「手、握ってもいい?」

私:「どうぞ」

遠慮がちに差し出された右手に左手を重ねる。
ハニーは私の指の間を割って強く握り締めた。
かと思うと力を緩め、親指で甲を撫でる。
アルコールが入っているせいか、ハニーの手は暖かくて気持ち良かった。

不意に、ハニーは手を持ち上げると甲にキスをした。

驚き固まっている私を上目使いにうかがう。

ハ:「ここもダメ?」

いたずらを見つかった子供みたいな顔に、思わず笑ってしまった。

私:「いいよ」

ハニーも小さく笑うと再び甲にキスをした。

その笑顔は、やはりどこか寂しげだった。

Comment
≪この記事へのコメント≫
なんだろ。
読んでて泣けちゃいました。
上手く言えないけど、この瞬間があったからこそ、今のお二人が居るんですね。
2008/10/29(水) 16:41:09 | URL | 天気 #-[ 編集]
なんか切ない。ハニーさんはネロさんのことが好きだ。だからキスしたい。でも、ネロさんは、婚約中だし、前のことがあるから、ハニーさんと(この時点では)そういう関係になりたくなかった、と。ううーん。複雑だ。とっても…。
2008/10/29(水) 20:49:13 | URL | ハラメグ #-[ 編集]
>>天気さん
そうですね・・・・・・
ハニーは早く帰りたそうだったけど、引き止めて良かったと今では思います。
2008/10/31(金) 15:17:08 | URL | ネロ #-[ 編集]
>>ハラメグさん
今思い返してもこの頃の心境は複雑でうまく思い出せないんですよ。
混乱、の方が近いかな?
うまく感情が伝わるといいんですが^^;
2008/10/31(金) 15:21:40 | URL | ネロ #-[ 編集]
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