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ジョグナ・アガルタ

婚約者(♂)と別れ、元カノ(♀)と復縁しました。
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最後の夜 (その2)
カルボナーラを作っている間、ハニーはずっと傍にいた。
煙草を吸ったり、汚れ物を洗ったり。

ハ:「邪魔?」

私:「全然」

むしろ嬉しい。
そうしてできたカルボナーラは、しかし物足りなかった・・・・・・
だって、生クリーム買い忘れて、
新調した平麺のパスタは塩気があるけどハニーの口には合わず、
なんだかグダグダな夕食だった。
良かったと言えば、

ハ:「牛すじ美味い! 今までで一番美味いよ!」

私:「本当? 良かった」

時間足りなくて煮込みも浅いし味も薄いんだけどな~
実は薄味の方がすきなのか?
最後の日にそんな発見をしたり。
その後二人で食器を洗ってベッドに横になった。
ハニーに腕枕されたまま天井を仰ぐ。
白い天井がやけに高く感じた。

私:「・・・・・・なんか、静かだね」

ハ:「うん・・・・・・」

ここは住宅街で、両隣には住人もいて、道路を通る車のエンジン音も聞こえるのに、

静かだった。

お互い何も話さないまま時間だけが過ぎていく。

ハ:「あ~、もうこんな時間か」

ハニーが体を起こした。
時計の針は9時を回っている。準備をしなければ間に合わない。
しかしハニーはベッドに腰掛けたままうなだれている。

私:「どうしたの? お腹痛い?」

ハニーはゆっくりとこちらに頭をめぐらせた。

ハ:「今日、休んで欲しい?」

私:「は?」

ハ:「いや、前から思ってたんだけど今日休もうかなって。
   でも稼がないといけないし。どうしようかなって思ってて。
   ネロは休んで欲しい?」

そんな事聞くまでもなく分かってるだろう!

私:「一緒にいたいけど、・・・・・・後ろめたくなるなら仕事行った方がいいよ」

同僚に悪いなと思いながら過ごしても意味は無い。
それならいっそ仕事に励んで二人暮らし代を稼いできてくれ。
ハニーは頭を抱えた。

ハ:「ズル休みする人は嫌いだよね? ちゃんと働いた方が好きだよね?」

私:「いっつもサボる人は嫌いだけど、たまに息抜きはいいんじゃない?」

ハ:「・・・・・・やっぱり行く!」

ハニーが勢いよく立ち上がった。
振り返った途端、再び力無くベッドに座り込み私の膝に顔をうずめる。

ハ:「なんでそんな寂しそうな顔する・・・・・・」

私:「だって寂しいもの」

ハ:「あ~、も~、・・・・・・でもやっぱり、う~ん」

ハニーはいつまでも私の膝をまさぐりながら唸っていた。
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